国立肖像画美術館では、オーストラリアの歴史に登場する有名人に出会えます。絵画、彫刻、コラージュ、写真の作品が、伝統的なものから現代的なものまで展示され、どれも人々の特徴をよく捉えたものばかりです。
美術館に入ると、ニック ケイヴ、ケイト ブランシェット、ルパート マードックなど、有名人の顔が出迎えてくれます。中には知らない顔もあるかもしれませんが、どの肖像画もとても興味深く、いろいろなことを教えてくれます。植民地時代前から、流刑地として使われた時代、オーストラリア連邦の誕生、世界大戦、現代にいたるまでのオーストラリアの歴史を巡ってみましょう。首相、政治家、州総督、ロイヤル ファミリーのほか、アーティスト、ミュージシャン、政治活動家、医師、聖職者、先住民の長老、一般人にも対面できます。油絵から現在のデジタル メディア技術にいたる肖像画の技法の変遷もわかります。
国立肖像画美術館の常設展には、450 を超える作品が展示されています。石と木でできたモダンな建物に入ると、オーストラリアの日差しが降り注ぎます。外の自然と中の展示が見事なハーモニーを奏でる素晴らしい設計です。建物の壁と床には、オーストラリア中から集められたさまざまな木材が使われています。
肖像画の技法は、芸術形式の中でも最も繊細さが求められます。肖像画を一枚一枚つぶさに見ていくと時のたつのも忘れそう。ネッド ケリーのデス マスクは、オーストラリアの有名な無法者の魅力を後世まで伝えます。年間を通して、あらゆる表現分野を対象に現代のオーストラリア芸術の特別展が開かれます。毎年行われる全国写真肖像賞では、新しい写真撮影術の素晴らしさが紹介されます。ライブ ミュージック、演劇、映画、教育イベントなども開かれます。
国立肖像画美術館はバーリー グリフィン湖の湖岸近くにあり、オーストラリア連邦高等裁判所とオーストラリア国立美術館も同じ地区にあります。この美術館は、キャンベラの国会議事堂を頂点とする三角形のエリアを巡る際の重要な見どころの 1 つ。美術館の近くまで定期バスが運行しています。車の場合は、地下のメーター制の駐車場を利用できます。ポートレート カフェでランチをいただいたら、ポートレート ギャラリー ストアですてきなお土産を探しましょう。美術館は自由に入場できます。特別展は有料の場合があります。
