地上から空へ、宇宙へと挑んできた人類の足跡をたどってみませんか。国立航空宇宙博物館は世界中の飛行機と宇宙船を集めた博物館で、世界最大規模のコレクションを収蔵しています。展示品はすべて本物か本物をもとにしたレプリカで、所狭しと飾られた展示品は本物ならではのオーラを発しています。
ギャラリー数は 22 個。あらゆる分野の航空機がそろい、「アーリー フライト」(初期の航空機) 展の奇妙な形をした古めかしい飛行機から、「アポロ トゥー ザ ムーン」(アポロの月計画) 展の宇宙船まで、歴史を振り返ることができます。「マイルストーン オブ フライト」(飛行機の歴史) 展では、1903 ライト フライヤー号やチャールズ・リンドバーグが初めて大西洋横断に成功したスピリット オブ セント ルイス号、アポロ 11 号の司令船など、貴重な資料がずらりと並びます。
体験型の展示場には、知識、喜び、スリルのすべてが待っています。「ハウ シングス フライ」(飛行の仕組み) 展では、ボーイング 747 のように重たいものがどうやって空を飛ぶのか、子どもたちは実際に展示品に触れながら考えていきます。フライト シミュレーターのコックピットに乗り込めば、近代的なジェット機で戦闘に向かう感覚も、未来型の宇宙船に乗って雄大な宇宙の旅へ出発する心地も体験できます。
IMAX シアターとアルバート・アインシュタインのプラネタリウムも人気です。どちらも飛行機と宇宙に関する映像ショーが毎日複数回上映されます。鑑賞するには別途料金が発生しますが、疲れた足を休めるには好都合のうえ、小さい子どもも楽しんで見られるのでおすすめ。フード コート形式の食堂でも、落ち着いて休憩できます。
国立航空宇宙博物館の見どころは、展示場だけではありません。1 年を通してさまざまなイベントや講演がたくさん開催されます。一番人気は毎週水曜日の夜に開かれる「アスク ザ エキスパート」(専門家に聞こう) レクチャー。イベントの多くは無料ですので、博物館を訪れたらその日にどんなイベントがあるのか、受付で確認してください。
博物館は混雑しますので、混雑を避けるには早い時間帯の来館がおすすめ。飛行機ファンに喜ばれそうなのは、国立航空宇宙博物館の姉妹館であるスティーブ・F・ウドバー ヘイジー センター。ワシントン ダレス国際空港の近くにあるこのセンターは、国立航空宇宙博物館では展示できない航空機を何千機と展示しています。どちらもクリスマス以外は毎日営業しており、入館無料です。