水中考古学博物館には、トルコ沿岸の水中から引き揚げられた海中遺物の数々が所狭しと展示されています。何世紀も昔の船が実物大で復元されていて、その上を歩くことができます。古代の宝飾品、甲冑、地図、壁画などもゆっくり観賞しましょう。博物館はボドルム城の中にあります。城壁から望むボドルム沿岸の眺めはまさに絶景です。
城の居室や塔の中など、合わせて 14 か所の展示ホールがあります。展示の多くは体験型で、入場者が直接手で触れることができるようになっています。城の礼拝所には復元された東ローマ帝国の船があり、実際に乗ることができます。この船は難破船で、時代は 7 世紀にまで遡ります。カリア プリンセス ホールでは、アダ女王の棺と金の王冠が見られます。アダ女王は、紀元前 4 世紀に古代ギリシャのカリア地方を統治していました。
ウルブルン難破船ホールでは、なべや杯、その他の道具類など、青銅器時代の遺物が展示されています。この船は紀元前 14 世紀のもので、復元された難破船としては世界最古と考えられています。コインと宝飾品のホールには古代の貨幣のコレクション、またアンフォラ展示ホールには陶磁器がそれぞれ展示されています。城の地下牢にあるガレー船奴隷の展示ホールでは、中世の奴隷制度について学ぶことができます。
難破船を見て回った後は、城の塔や城壁から見渡せるパノラマのような景色をお楽しみください。ボドルム マリーナには、豪華なヨットや釣り船が係留されています。ボドルムの海岸線に沿ってエーゲ海を眺めると、ギリシャのコス島まで見渡せます。
水中考古学博物館とボドルム城は、ボドルム マリーナの東側にそびえる岬の上にあります。バーやレストラン、ホテル、土産物店が集まるボドルムの街の中心からは徒歩で 5 分ほどの距離です。
博物館は、月曜日以外の火曜日から日曜日まで営業しています。入館は有料です。展示ホールの中には昼休みを挟む所もありますので、正確な開館時間については博物館の公式ウェブサイトでご確認ください。館内では順路を示す矢印に従って進みましょう。見学ルートには長短あり、矢印が色分けされています。すべての展示室を見るには、約 2 時間かかります。