巨大な航空博物館は、ボーイングフィールド空港の敷地内。シアトル タコマ国際空港のすぐ北です。この博物館には、ライト兄弟の飛行実験から宇宙探査にまで、航空史に関わる膨大な資料が展示されています。
30 機を超える年代物の飛行機に、120 機もの航空機と宇宙船。その他にも飛行機に関連する膨大な資料が、6 階建て相当の飛行機格納庫に所せましと展示されています。ぜひご家族と一緒に探検してください。体験型の展示が多く、五感と思考が刺激されるこの博物館は、年齢に関係なく誰にとっても勉強になる場所。航空機ファンならあっという間に数時間が過ぎてしまうでしょう。どんな博物館なのか短時間だけのぞいてみたい場合は、毎月第一木曜日の午後 5 時以降がおすすめ。閉館まで、短時間ながら入館無料となります。
フライト シミュレーターの操縦席に座り、退役戦闘機のコックピット内に入れば、次々に想像力がかき立てられます。ぜひ試したいのは、飛行自動車の試作品。飛行自動車は、自動車が小型飛行機に変形し、また元に戻るという未来的な発明品です。パーソナル カレッジ展は第一次、第二次世界大戦で使用された航空機とその操縦士をたたえる展示場。空軍退役者にとっては感慨深い場所です。
押さえておきたい展示は他にもめじろ押し。退役したコンコルドやアメリカ初の大統領専用機など見逃せない航空機ばかりです。白眉は、圧倒的な性能を誇る SR-71 ブラック バード。1960 年代に開発された極秘偵察機で、時速 3,530km での飛行が可能です。航空機にはそれほど詳しくない場合もご心配なく。ガイド ツアーがあるので参加しましょう。正確に復元された複葉機に乗ってみることもできます。少し勇気を出して、タイムスリップした気分を味わってみませんか。適宜、暖かい上着を貸してくれるので安心です。
見学の締めくくりは、ウィングス カフェで。カフェからは博物館の建物とボーイング フィールド空港が見渡せます。航空博物館で航空機への興味がわいたら、今度はボーイング工場の見学ツアーがおすすめ。この工場はシアトルから北へ 48km ほど離れたエベレットにあります。
航空博物館は、シアトルのダウンタウンから南へ約 11km。敷地内には広い無料駐車場があります。ダウンタウンからも公共バスが出ており、博物館の目の前に止まります。