バルセロナの港にある海洋博物館は、18 世紀から 19 世紀のバルセロナの重要な海運史を今に伝える博物館です。
海洋博物館は、14 世紀に作られた造船所の中にあり、18～19 世紀のスペイン海運史にまつわる船の模型、絵画、体験型展示を見ることができます。船好きにとって興味の尽きない博物館なのはもちろん、建物自体も大変すばらしいため、幅広い層に喜ばれています。
博物館になっている王立造船所が作られたのは 1378 年。現存する中世の造船所の中で、世界屈指の大きさと保存状態を誇ります。石造りのアーチや木製の梁 (はり) が特徴のゴシック様式で作られ、もともとは海軍の船や装備を製造・保管する場所として使われていました。ここで建造された船の中には、最大で全長 60 m (200 フィート)、高さ 9 m (30 フィート) のものもあります。
現在、博物館はランブラス通りの南端、コロンブスの塔の向かいという街の中心部にあるため、徒歩でもバスや地下鉄でも簡単に行くことができます。
残念ながら、今は大規模な改修工事中のため、大部分は閉鎖されていますが、常設展や特別展の一部はいつでも見られるのでご安心ください。改修工事は 2014 年に終了する予定で、それまでは割引価格が適用されます。日曜日の午後 3 時からはどの特別展も無料で見ることができるので、ぜひ予定を合わせてお出掛けください。
目玉は 1300 年代にこの造船所で造られた船の実物大模型です。船の周りをぐるっと回って、その迫力を味わい、赤色と金で彩られた細かな装飾を観察してください。14 世紀の世界地図やバルセロナの港街としての歴史に関する資料もあるので、じっくりと目を通しましょう。
海洋博物館は基本的に毎日開館していますが、一部休館日もあるため、詳しくはホームページをご覧ください。
