マンモス ケーブ国立公園では、天井の高い巨大な地下室や、驚異的な石灰石の奇岩などを探索してください。目を凝らして、謎に満ちたこの迷宮だけに棲むといわれる盲目の生物を探してみましょう。地上へ戻ると、彩り豊かな植物と活発に動き回る動物であふれる美しい森があります。
国立公園のビジターセンターから出発する洞窟ガイドツアーに参加してみましょう。既に調査済みの通路だけでも 640 km (400 マイル) 近くになるこの洞窟では、当然ながら単独での冒険は論外。 引率ガイドは、洞窟についての豊富な知識があり、詳しく解説してくれます。この洞窟に関する逸話の中でも特に風変わりなのは、冷気と薄暗さが症状を和らげると信じていた (言うまでもなく誤解です) クローガン医師が 1842 年の冬、16 人の結核患者を連れてきたことです。
暗闇の中を進むにしたがって、石灰石の石筍や鍾乳石が明るく浮かび上がってきます。レンジャーが擦るマッチに照らし出された洞窟には底なしの穴があり、思わず驚嘆の声が上がります。頭上でコウモリが羽ばたくかすかな音に耳を澄ましたり、永遠に薄暗い浅い水溜りの中を覗き込んで、小さく白いザリガニやエビを探してみましょう。
再び地上に戻って行くにつれ、日の光が遠くから呼び寄せるように差し込んできます。洞窟を囲むように広がる静寂のビッグウッズへ向かえば、オークやヒッコリーの木の間を縫うように、曲がりくねったウォーキングコースが長く続きます。暖かな日差しに包まれながら、頭上を飛び交うタカやハクトウワシをしばし眺めてください。静かに歩けば、シカ、フクロネズミ、アライグマなどに遭遇できる確率がぐっと増えます。
マンモス ケーブ国立公園はケンタッキー州の中央部にあり、ケンタッキー州のルイビルやテネシー州のナッシュビルから、それぞれ 1 時間半のドライブです。マンモス ケーブ国立公園は、通年訪れることができます。国立公園内へは無料で入ることができますが、洞窟ツアーやキャンプ、ピクニック用シェルターの一部は有料です。洞窟内へはガイドツアーでのみ入ることができます。あらゆる人々のニーズに対応できるよう、長さの異なるウォーキングツアーが用意されています。季節によりツアーの種類は変わります。希望のツアーを選んだら、確実に参加できるよう、オンラインで事前予約するといいでしょう。
アメリカの国立公園は、高く聳える山々の景色を楽しめるものから、マンモス ケーブ国立公園のように地下に素晴らしい秘宝を抱くものまで様々です。それぞれの国立公園では、あらゆる旅行者に適した手ごろなアドベンチャーを楽しむことができます。