数千年も昔に栄えたインダス文明のロータル遺跡では、古代都市の様子が垣間見えます。インダス文明の重要な担い手だったハラッパー人の生活様式、交易の慣習、職人の技術について学べます。グジャラート語で "死の塚" を意味するロータルは、紀元前 2,400 年ごろに栄えた古代都市。1955 年から 1960 年に考古学者による発掘調査が行われました。現在は、考古学博物館のほか、貿易都市として栄えていた名残が見られる遺跡の中を歩くことができます。
まずは博物館へ。街の歴史が紹介されています。のどかな村が、ビーズ、宝石の原石、豪華な装飾品などをアフリカや西アジアと交易する中心地として繁栄するようになった変遷が分かり、全盛期の街の様子が分かる復元図もあります。銅製の道具、陶器、小立像、宝石、準宝石も展示されています。虫眼鏡が必要なほど小さなビーズのネックレスには驚かされます。
発掘によって、古代都市の概略と重要な建造物の史跡が明らかになりました。展示を見て回りながら、熟練の職人や商人たちが取引をする様子を想像してみましょう。サバルマティ川とつながっていた造船所や、何隻もの貨物船に対応できた大型倉庫も見学できます。
街の商業の中心地としてにぎわった丘やその下に広がるエリアにも行ってみましょう。沐浴場や、中庭、井戸、工房の跡、パン工場だったところや、れんがの家、市場も見学できます。
この遺跡はサグワラの村の中にあり、アーメダバードから車で南へ約 1 時間半です。タクシーまたはドライバーを雇うのが最も便利です。アーメダバードから近くのロータル ブルキ駅まで鉄道を使って、駅からタクシーという方法もあります。
ロータルは金曜日が休業日。入場は有料です。さまざまな展示に英語の説明があります。見どころの大半は屋外なので、水を忘れずに携帯してください。日差しが強く気温も高い日中を避けて見学しましょう。