フランス人建築家アンリ ダイデとオーギュスト ピルが建設したロン ビエン橋は、フランス植民地時代およびベトナム戦争時、インフラの一部として重要な役割を担いました。歴史的な橋の上を歩きながら、景色をお楽しみください。
ロン ビエン橋は、1902 年にハノイのホン川 (紅河) にかかる初めての鉄橋として完成しました。東洋でもっとも気品に満ちた橋であると称えられ、詩や歌に謳われたものでした。ベトナム戦争の際には、愛国精神をテーマとする歌や詩にもシンボルとして登場しました。
全長 2.3 km (1.5 マイル) の橋は、散歩やサイクリングのコースとして最適です。ホン川の風景を眺め、下を通り過ぎる貨物船や錆びた鉄のフレームをご覧ください。1967 年から 1972 年にかけてアメリカ軍に爆撃された部分も残っています。
フランス人により設計され、ベトナム人が地元の資材を用いて建設したこの橋は、ハノイと港湾都市ハイフォンを結ぶ戦略的な要衝でした。平和な時代になってからは、ベトナム北部、中央部間のコメ輸送のために使われました。フランス軍をインドシナ撤退に追い込んだディエン ビエン フーの戦いでは、軍事的にきわめて重要な役割を果たしました。
現在、橋は車の通行が禁じられています。ロン ビエン橋は、ホン川にかかる 5 つの橋のひとつです。橋の側では、午後になると露天市場開かれるので出かけてみては。新鮮な果物や野菜、お菓子類が売られています。空の色が川面に映る、日の出、日の入りの時刻に橋を渡れば、最高の景色が楽しめます。歩行者や自転車の往来がありますから、急がずゆっくり歩いてください。
ロン ビエン橋には、タクシーを利用するか、旧市街からなら 800 メートル (0.5 マイル) ちょっとしか離れていませんので、歩いて行くことをお勧めします。オートバイをレンタルする方法もありますが、道路は左側通行ですから気を付けてください。橋に行くには、ガム カウ通り近くの進入路を利用してください。