バルセロナの中心を通るランブラス通りは、複数の短い通りが連なる歩行者専用の広い並木通りです。両脇から枝分かれする細い脇道にもショップやカフェがずらりと並び、レストランやカフェのテラス席は、大勢の観光客や地元客でにぎわいを見せています。食べ物屋の合間には花屋や土産物を売る露天商、マーケットが点在し、大道芸人が通りの雰囲気を華やかに盛り上げます。全長 1.2 km (0.75 マイル) のこの目抜き通りは、昼夜いつでも楽しめるので、ぜひぶらぶらと歩きながら周辺のエリアも散策してみてください。
北はカタルーニャ広場から南はポルト ベルまで旧市街を 2 つに分けるように走り、通りを挟んだ片側には中世の趣を残すゴシック地区が、その反対には多文化が入り交じるラバル地区が広がります。端から端まで 1 時間たらずで歩けるので、途中でバーやカフェに寄り道して、のんびりとサングリアで喉をうるおし、魚介のパエリアでおなかを満たしましょう。ただし観光地なので、値段は周辺地域より割高です。
バルセロナで最も有名なマーケット、ボケリア市場にもぜひ足を運んでみてください。新鮮な果物や野菜、魚介類やフォアグラなど、さまざまな食材が見つかります。メイン エントランスはランブラス通り沿いにあります。
バレエやオペラを上演するリセウ大劇場も外せない名所です。1830 年代から伝わるこの大きな建物は、外観もさることながら、赤と金色で装飾された大ホールなど、内装のすばらしさが傑出しています。- リセウ大劇場付近の歩道に描かれたカラフルなモザイク画は、シュールレアリスムの芸術家ジョアン・ミロが手掛けたもので、ランブラス通りの見どころの 1 つになっています。
ランブラス通りは昼も夜も一日中、大勢の観光客で混雑しています。スリが横行しているので、持ち物には十分に気を付けてください。通りの南端にはナイトクラブが軒を連ね、夜になると大人の雰囲気に包まれます。
ランブラス通りはバルセロナの港や主な観光名所から歩いて行ける範囲にあり、通り沿いに 3 つの地下鉄駅があるほか、4 本の路線バスが走っています。