この大聖堂は、サンクト ペテルブルクで最も貴重な建築物であり、歴史的な観光スポットです。ロシア正教会で最も神聖なイコンのひとつ、カザンの生神女を祀っています。
ローマのサン ピエトロ大聖堂をモデルとして、19 世紀に建てられました。正面の庭園に近づくと、荘厳な外装に圧倒されます。青々とした芝生の中央にある噴水を囲むように、建物の正面には半円形に並んだ 96 本の列柱があり、列柱の両端は空いています。もともとこの場所には 2 体の天使像が設置される計画でしたが、彫刻が完成することはありませんでした。
大聖堂の中に入ったら、宗教上の名場面をモチーフとするレリーフの施された巨大な銅製の扉に注目。この豪華なデザインは、イタリアのサン ジョヴァンニ洗礼堂にある、ギベルティが製作した天国への門の完全なレプリカです。大聖堂と小さな広場を隔てる錬鉄製の門も見てみましょう。この門は、金属細工の最高傑作として有名。
教会内の芸術的な壁の装飾にも魅了されます。十字架を背負い、苦悶に耐えつつ、なお負傷者を助けるキリストの肖像も目を引きます。また大聖堂の床を飾る緻密なモザイク、ドーム型の天井に描かれたフレスコ画も鑑賞しましょう。この印象的なドームは、直径 17 m もあります。
この大聖堂は長年の間、宗教的な博物館としてのみ利用されてきましたが、現在では教会としての役割も果たしています。カザンの生神女のイコンに祈りを捧げる礼拝者と一緒に、聖歌隊の美しい歌声に耳を傾けてみましょう。
近くの宗教史博物館では、印象的な工芸品も見ることができます。これらは、以前はカザン大聖堂が収蔵していたものです。古代の神々にまつわる芸術作品や、キリスト教の絵画、イスラム教の聖典などが展示され、世界中のあらゆる宗教的慣習に触れることができます。
大聖堂は、サンクト ペテルブルクの歴史あるネフスキー大通りにあり、地下鉄で簡単にアクセス可能。大聖堂は毎日開放されており、入場は無料です。
サンクト ペテルブルクに行くなら、必ず訪れたいスポットです。