曹渓寺 (チョゲサ) は、騒がしいソウルの街なかにある安らぎの空間。仏塔やお堂、社を回れば、なんだか気持ちが落ち着きます。僧侶が行う毎日のお勤めを見て、きらびやかな祭りに参加しましょう。
曹渓寺の創建は 14 世紀。覚皇寺 (ガクファンサ) と呼ばれた寺が始まりです。20 世紀前半の日本統治時代には、韓国仏教の拠点となっていました。寺が現在の場所に移設されたのは 1937 年のことです。
カラフルな一柱門から入ります。1 本の水平の柱が 1 つの心を表していることから、そう名付けられました。そこに飾られる武人の彫刻と大きな提灯は見応え十分です。本殿の大雄殿 (テウンジョン) は、阿弥陀仏、薬師如来仏、釈迦牟尼仏の三尊仏が安置されています。お参りをしたら、信者が唱えるお経にも耳を傾けましょう。
大雄殿の前庭にはいつも、お参りをして、お供えをする人々が大勢います。神聖な記念物もあちらこちらにあります。中でも、樹齢 500 年のシロマツと樹齢 450 年のエンジュが見どころです。多重塔である真身舎利には、僧侶がスリランカから持ち帰った仏陀の遺骨が収められています。梵鐘楼 (ポムチョンヌ) では、朝と夕方にお経が唱えられます。
曹渓寺を訪れるのに一番のおすすめは、仏陀の誕生を祝う 5 月です。お祭りでは、手のこんだ提灯が中庭に飾られます。韓国の仏教について深く知りたい方は、1 泊 2 日のテンプルステイ プログラムに参加すると良いでしょう。僧侶が中心となって、読経や蓮の花作り、瞑想などを教えてくれます。
曹渓寺へのアクセスは、地下鉄の安国 (アングッ) 駅または鐘閣 (チョンガッ) 駅で降りて、少し歩きます。バスなら、曹渓寺 (チョゲサ) の停留所で下車します。
曹渓寺は毎日開いていて、入場は無料。テンプルステイについては、寺の公式ウェブサイトで確認してください。