高級住宅街にあるイパネマビーチ。ビキニ姿の娘をうたった有名な歌のインスピレーションを与えたと言われるこの場所を見に行きませんか。

リオデジャネイロの富裕地区の 1 つにあるイパネマビーチはレブロンとアルポアドールビーチの間にあり、有名なコパカバーナビーチに隣接しています。「イパネマ」という言葉は文字通りにはトゥピ語で「悪臭のする湖」を意味しますが、豊かでおしゃれな人たちが日光浴を楽しみにやって来る、白い砂浜が広がるこのビーチを見れば、その言葉が実際には合っていないことが分かります。ビーチ西端の向こうには、ドイスイルマオスという双子の岩山の美しい眺めが見えます。もともとイパネマとは長く伸びるこの海岸線ではなく、このあたりの土地をかつて所有していた人物の故郷のことを指していました。今では有名なこのビーチを西洋社会が知るきっかけとなったのは、2 人のブラジル人によって作られたイパネマの娘という 1960 年代のヒット曲です。ここの気候は 1 年を通して温暖ですが、イパネマビーチを訪れるなら雨が少なく日照時間が理想的な 7 月から 9 月が一番おすすめです。リオのカーニバルの期間中イパネマでは、約 5 万人もの見物客が訪れるバンダデイパネマというパレードが行われます。どの時期に訪れてもこのあたりの海は危険なので、必ず正式な監視員がいる場所で泳ぐようにしてください。イパネマの海岸線沿いには、複数の監視塔が立っています。サーフィンや日光浴をするため毎日熱心にここへ足を運ぶ人たちはいますが、やはり混雑するのは日曜日で、一番近い道路が通行止めになることもあります。とはいえ、徒歩やジョギング、自転車やローラースケートなどで行く場合は問題ありません。ビーチのすぐ近くには高級レストランや小売店が並んでいます。さまざまな店やブティックが特に集中しているヴィニシウスヂモラエス通りを巡ってみましょう。ポルトガル語でバーやカフェという意味のボチキンに入って、通り過ぎていく人の波を眺めながら、ブラジル伝統のカクテル、カイピリーニャを味わいませんか。ただし、イパネマビーチにあるバーやカフェ、レストランの値段は、リオの他の地域に比べると高いことに注意しましょう。イパネマビーチは、リオの中心街からタクシーやバスで、渋滞がなければ通常 30 分ほどの場所にあります。駐車場が見つかりにくいうえに無料の場所もほとんどないので、できるだけ車は借りないようにすることをおすすめします。どうしても車を借りる必要がある場合は、宿泊されるホテルの案内をよく読み、駐車場があるかどうかを確認してください。新年や、たいていは 2 月の終わりごろに開催されるカーニバルなどの繁忙期に訪れる際には、早めに予約を入れましょう。