洗練されたフランス植民地時代の邸宅には現在、美術品がコレクションされています。展示品を鑑賞すれば、ベトナムの興味深い歴史を学ぶことができます。
美術博物館に飾られるのは、戦争で荒廃したベトナムにインスピレーションを得た絵画の数々。これらの作品から、民族の思いを感じ取ることができます。7 世紀に作られた石造や、キャンバスに描かれたベトナムの美しい風景も鑑賞できます。
この美術博物館は 1929 年に建築された豪華な大邸宅で、中国とフランスの建築様式の影響を受けています。ステンドグラスの窓は少し色褪せていますが、広い大理石の階段と色鮮やかなタイルで装飾された壁は、建築当時と変わらない美しさ。
1 階では地元の芸術家たちによる絵画が展示されています。絵画の多くがベトナムの風景を描いており、一般的な題材はパゴダ (仏塔) や南ベトナムの海岸地域など。
豪華な階段で 2 階へと上がれば、Trinh Cung、ドー クアン エム、イェップ ミン チャウなど、20 世紀の一流芸術家たちによる作品を鑑賞できます。中央に展示されている色鮮やかな絵画は、アメリカおよびフランスとの戦争に従軍した人たちへの敬意をこめて描かれました。
3 階には貴重な歴史的芸術作品が幅広く展示されています。扶南国時代のブッダやヴィシュヌの石像と木像は見逃さないでください。南西部のメコン デルタで見つかった石像にも遭遇するでしょう。
美術博物館を訪れたなら、ホーチミンでもっとも古いエレベーターに乗ってみてください。階段派なら、離れた場所からエレベーターが静かに動く様子を眺めるのもよいでしょう。
美術博物館はホーチミンの中心地に位置します。休館日は月曜日。少額ですが入場料がかかります。