「シルク ロード」の異名をもつハンガイ通りは、ハノイでもかなり有名なショッピング街。シルクを豊富に扱う生地屋と、洋服をオーダーメイドできる洋装店がたくさんあることで知られています。ベトナムの伝統的な建物やモダンなビルを背景に並ぶ屋台や、洋装店、商店、アートギャラリーを一軒ずつ見て歩きましょう。猛スピードで通りぬるスクーター。店先に吊り下げられた伝統的な形や最新デザインのシャツやワンピース。壁にならぶベトナムの帽子や提灯の数々。
旧市街にあるこの地域には、千年もの歴史があります。19 世紀の戦争時に、多くの建物が破壊されてしまいましたが、ハンガイ通り面した伝統的な建物は、外観の黄色いペンキこそ色褪せてしまいましたが、今でも見ることができます。85 番地はかつてはヴー村の一部で、今は公民館となっています。建物の外には大きなバニヤンの木が立ってます。聖なる木とされるバニヤンの木。絡みあった根の側には、お線香やもち米を原料にするベトナムのお酒などが供えられています。
ハンガイ通りに行ったら、洋服をオーダーメイドしてみては。プロの仕立て屋が、48 時間以内に縫い上げてくれます。通りに沿って、色とりどりのシルクの布地を見て歩きましょう。ハノイでは、ヴァン フック村が、国内一のシルクの産地と言われています。プリント地、柄が手描きされた生地、模様が織り込まれた生地など、お好みのシルクをお選びください。洋服をオーダーする際には、写真を見せて注文することをお勧めします。
地元で作られたバッグや、木の皮から作られたゾー紙による手工芸品、ベトナム刺繍がほどこされた衣類なども買うことができます。ベトナムには 50 を超える民族が暮らしており、通りで売られている手工芸品や洋服には、そうした民族特有のデザインや織物が使われています。真珠貝の象嵌細工による家具や、油彩、水彩画、版画。骨董品もあれば、ベトナム漆器、陶器の像、白檀の木彫などもあります。
店を見てまわった後はコーヒーを飲んでひと休みし、通りのあちこちにあるアートギャラリーも訪ねてください。
ハンガイ通りはホアン キエム湖の北岸、旧市街との境にあります。通りの長さは 250 メートル (260 ヤード) で、西はハンボン通り、東はハンダオ通りとつながっています。