ハットルグリムス教会は、アイスランドの建築家 グジョン サムエルソンにより 1939 年に設計された建築物で、1000 名を収容するこの大きな教会の完成には 40 年という歳月を要しました。サムエルソンにインスピレーションを与えたのは、アイスランドの田舎の地形。噴火した火山から流れだし、冷えゆく溶岩をイメージして、この建築物が作られました。日曜礼拝に参列してみてはいかがでしょうか。レイキャビークの素晴らしい景色をただ眺めに行くだけでも OK です。
ハットルグリムス教会は、Skólavörðuholt の丘の上に建ち、そびえ立つ 73 m (240 フィート) もの壮大な塔は 20 km (12 マイル) 先からも見え、自分のいる方角を知るにはよい目印となっています。力強いコンクリートに覆われた内部には、光があふれる落ち着いた聖なる空間が広がっています。この教会には、1992 年に作られ、5275 本のパイプでできている、ドイツ製の巨大なパイプオルガンがあります。夏を通じて数々のリサイタルやコンサート、録音が行われていますので、ぜひ予定を合わせて、どれかひとつでも実際に聴きに行ってみるとよいでしょう。教会では CD も販売されています。
エレベーターで塔の上まで上り、旧市街の色とりどりの屋根瓦からその先に広がる田園地帯まで、息を飲む美しいパノラマの景色をお楽しみください。晴れた日には、空が永遠に続くかと思うくらいです。
教会の正面にある、クリストファー コロンブスの数百年も前にアメリカを旅したヴァイキング レイフ エリクソン (レイファー エリクソン) の像のそばでしばし足を止めてみましょう。アレクサンダー スターリング カルダーの設計によるこの像は、1930 年に、アイスランド議会創設 1000 年の記念としてアメリカ合衆国から寄贈されたものです。この教会は、アイスランド国民からとても愛されている詩人、ハットルグリムス ピェトルソン (1614 - 1674 ) にちなんで名付けられました。彼は、アイスランドがルター派に改宗するにあたって、大きな影響を与えた牧師でした。
ハットルグリムス教会は毎日開館。入館は無料ですが、塔に上るエレベーターを利用するには料金がかかります。夏の期間、午後 5 時以降の料金は地元の慈善団体に寄付されます。2 月に訪れれば、ウィンター ライト フェスティバルの一環として、華やかなイルミネーションに輝く教会を見ることができます。
ハットルグリムス教会がある Skólavörðuholt 自体も魅力的な都心エリアなので、ぜひ訪れてみてください。