文明博物館はトルコについて学ぶには最適の博物館で、壮麗な建物の中に、トルコ民族について紹介する無数の展示物が収められています。トルコの文化、伝統、歴史を詳細に伝える文明博物館は、イスラム教徒の墓地があった聖なる丘に立っており、トルコ共和国の初代大統領アタチュルクの永眠地としても有名です。
建築家アリフ・ヒクメット・コユノグルが設計、完成した建物は、1920 年代に完成しました。1938 年には、トルコ独立の戦いを率いたムスタファ ケマル アタチュルクの石棺がこの博物館に移送され、そのまま 15 年間保管されました。
丘の上の博物館に着くと、まず優美なデザインに心を奪われます。典雅な階段が何連か設けられ、その両側には小さな彫像が配置されています。ファサードは装飾的で複数のアーチと列柱、方形の窓を備え、王者にふさわしい風格が感じられ、モスクのドーム屋根と天頂部のらせんも見事です。入口の前には騎馬像が設置されています。
メインホールに移動すると、元霊廟の壁面に沿ってアタチュルクの葬儀の写真が掲げられています。アタチュルクの遺体は、アタチュルク廟に移送済みです。トルコの独立国家樹立成功にあたり、アタチュルクの果たした役割について学びましょう。少し時間をさかのぼり、チュルク族が昔身に付けた伝統衣服、装束、金銀のイヤリング、刺しゅう入りのヘッドドレス、繊細なコートなどを見学しましょう。
トルコの歴史でのコーヒーの重要性を紹介している文化展示、古いコーヒーポットや磁器製のカップの展示もあります。武具、手稿、宝飾品、その他の伝統品目を並べた展示ホールもあります。
博物館は月曜日以外、毎日朝から晩まで開館しています。少額の入館料が必要です。
文明博物館はアンカラ中心部の北に位置しています。シッヒエ トレン イスタンブル駅まで鉄道、あるいは地下鉄線でシッヒエかマルテペまで地下鉄を利用すると便利です。バスに乗り、博物館の入口近くにいくつも設けられた停留所のどこかで降りましょう。この地域を訪れたなら、国立絵画彫刻美術館とゲンシュリック公園もお忘れなく。