エラルタ現代美術館は、スターリン時代のビルを 4 年間掛けて大幅に改修し、2010 年 9 月にオープンさせました。ここは、ロシアで一番大きな民営の博物館。4 階建ての建物の中には、170 人以上の芸術家による 2,300 点以上の作品が展示されています。
ロシア全地域の芸術家の作品を所有し、さまざまな世代や流行を表現する美術館で、絵画、グラフィックアート、彫刻、オブジェ、インスタレーションなど、現在もコレクションを増やしています。展示は、特別展と常設展の両方があります。
美術館の特別プロジェクトにも参加してみましょう。芸術を世間一般に広め、創造することに慣れ親しんでもらおうという試みです。参加することで、現代アートを身近に感じられるようになるでしょう。
参加型の展示もたくさんあり、子どもの参加も可能です。例えば、「U-スペース」という著名な常設展示があります。見る人を特定の作品に没頭させ、特定の感情を抱かせるというインスタレーションです。「アート アニメーション」では、作品が絵の枠を越え動き出します。また、「シアター ウィズ ノー アクターズ」は、芸術家の Elena Figurina が描いたキャラクターを使ったマルチメディア劇です。展示によっては、通常の入場料に含まれていないものもありますので、注意してください。
エラルタ美術館は、開業以来、コンサートや講演、演劇、映画などを合わせて 800 以上のイベントを行ってきました。ここでは、ほとんど毎夜、何らかの特別イベントが行われています。どんなイベントが開催されるかは美術館のウェブサイトをご覧ください。絵画についてのショート フィルムを取り上げるフィルム フェスティバル「エラルタ モーション ピクチャーズ」や、芸術の統合を目指すフェスティバル「クロス アート」は、一年に一度開催されるインベントです。
美術館ではガイド ツアーを行っています。英語のガイド ツアーに関しては、事前にウェブサイトで予約することをおすすめします。また、オーディオで説明を聞きながら自分のペースで見て回ることもできます。1 階にあるギフト ショップでは、エラルタがデザインしたユニークなおみやげや、オリジナル ハンカチーフ、装飾品などが売られています。
聖イサアク大聖堂やネフスキー大通り地区など、ヴァシレフスキー オストロフの観光名所からあまり遠くないので、エラルタ現代美術館にはバス、トラム、タクシーで簡単に行くことができます。また、駐車場もあります。