ドレスデンにあるカトリックの大聖堂。外観は華やかですが、内部は控えめ。歴史的建造物でいっぱいのドレスデンの中心地でも、ほっと一息つける場所です。
エルベ川のほとり、ドレスデンの歴史地区の中心地にある宮廷教会。にぎやかな街の中で、一息つくのにぴったりの空間です。豪華な外観をじっくり眺めたら、中に入ってしばし一人の時間を楽しんで。オルガンの穏やかな音色に耳を傾けるのもいいものです。まずはロココ様式の説教壇と高い天井を存分に見学。
宮廷教会の情報は、プラガー通りの観光案内所でも手に入ります。このカトリック教会が建設されたのは、対立するプロテスタント派の教会が建設されたことが発端。カトリック教徒のザクセン君主は、王宮の礼拝堂を使用していましたが、18 世紀中頃、プロテスタントのための大きな聖母教会が建設されたことから、それより大きなカトリック教会を建てることになったのです。君主とイタリア人建築家ガエタノ キアベリの間に交わされた密約には、ザクセンで最も大きな教会を建設すると書かれています。
高さ 83 m の宮廷教会は、現在のドレスデンの街を見下ろすように建っています。前面のファサードの上にそびえる鐘楼など、バロック様式の建築が特徴的。大聖堂の欄干には、歴史上の人物や聖書に出てくる人物を表した彫像が 78 体並んでいます。
中に入ると、静かな時間が味わえます。華やかな外観に比べて内部は落ち着いた雰囲気。オルガンの清らかな音色が白い空間に響き渡ります。会衆席のベンチに腰掛けて音楽に耳を傾けたり、ミサの讃美歌を一緒に歌ったり。聖堂内を歩いて、高い天井やロココ調の説教壇を見学しましょう。
宮廷教会は、ドレスデンの中心部にあり、エルベ川や他の多くの観光スポットのすぐそばです。教会は毎日開放されており、入場無料。バスかトラム、またはドレスデン市街地からは徒歩で行くことができます。