バンガロールがガーデン シティと呼ばれる理由の 1 つがカボン公園の存在。並木道を散策していると、美しい花々や手入れされた芝生、古い建物や音楽の流れる噴水が現れます。
この公園は 1870 年に建設されました。名称は、マイソール王国で行政長官を務めたイギリス人、マーク カボンにちなんだもの。イギリスの伝統的な造園様式とインド建築の影響を受けているのが特徴です。
園内に対称に配置された遊歩道は、むき出しの岩場や、木の茂みや竹やぶの間を通っています。きれいに手入れされた芝生や、在来種から外来種までさまざまな植物が楽しめます。121 ヘクタールの敷地内に、およそ 6,000 種の草花や木が生息。豊かに葉が茂るシルキー オークや、鮮やかな赤い花で知られるホウオウボクなども見られます。
園内には、歴史のある建物もあります。たとえば、オーガスト バンドスタンドと呼ばれる野外ステージは、イギリスの空軍パイロットが、土曜の夜に西洋音楽を聴いて楽しんでいた場所。ベンジャミンの並木道から見えてくるのは、政府博物館。インダス文明に栄えたモヘンジョダロの出土品や、5,000 年以上前のコインなどが展示されています。
赤いレンガ造りのアッタラ カチェリは被写体にぴったり。高等裁判所として使われている建物で、ゴシック様式の影響を受けたコリント式の柱が印象的です。室内に入ると、天井に描かれたマーク カボンの肖像に目を奪われます。アッタラ カチェリの近くには、同じように赤い外壁の Seshadri Iyer Memorial Hall があります。併設のバラ園を散策したり、建物内の図書館をのぞいたりしてみましょう。
子供連れなら、ジャワハー バル バワンがおすすめ。プッタニ急行というミニ列車が人気の、子供用の公園です。そばにある人形博物館では、子供の遊びの変遷を見ることができます。
夕方のカボン公園のお楽しみは、音に合わせて流れる噴水。演目は 2 種類で、いずれも 30 分間続きます。開始時間については、公園のウェブサイトをチェックしましょう。
カボン公園は、バンガロールの行政地区の中心部にあります。アクセスには電車やバスが利用できます。タクシーならより快適でスムーズです。