巨額の資金を投じて建てられた、壮大なコペンハーゲン オペラハウス。ホルメン島に建つ、1703 人を収容できるこの近代的な建物は、デンマーク人建築家のヘニング・ラーセンが設計を手掛けました。ここでは芝居、バレエ、オペラ、コンサートが上演されるので、観劇したい方はチケットを予約しましょう。
この贅の尽くされた建築物は、地元の海運業者からコペンハーゲンの街への寄付によって建てられ、建設費用は 5 億米ドル近くかかりました。世界で最も高額なオペラハウスのひとつであるこの劇場は、21 世紀初頭のヨーロッパの特徴である経済楽観主義を象徴する存在になっています。天井には 10 万 5 千枚もの金箔が貼られ、床はスモーク オークで作られています。
ここを訪れた建築ファンは、モダンなデザインに感嘆せずにいられないでしょう。建物は 4 面ともデザインが異なり、水辺を向いた面は丸みを帯びた一面ガラス張りになっており、直線的な石の壁の上には対照的な金属製の屋根が乗っています。
コペンハーゲン オペラハウスは、内側にも細かいこだわりがあることで知られており、大変優れた音響設備と大きなオーケストラ ピットを持つことで、世界的に高く評価されています。6 つのステージを回りながら建物にまつわる秘話が聞ける、英語のガイドツアーがほぼ毎日行われているので、ぜひご参加ください (有料)。舞台裏をのぞいて、デンマーク女王専用の立派なバルコニー席を見学しましょう。
建物を見学するだけでなく、ぜひここで上演される古典作品をご鑑賞ください。忘れられないすばらしい思い出になります。ワーグナーやシェークスピア、ヴェルディなどの名作はもちろん、ほぼ毎晩のようにショーも上演されます。また、200 人を収容できる「タッケロフテット」という名前の「ブラック ボックス」劇場でも作品が上演されます。「ブラック ボックス」劇場とは、実験的作品を上演する小型特設劇場です。
コペンハーゲン オペラハウスは、街の中央のすぐ外側に位置します。オペラハウスのあるホルメン島までは橋が架かっているため、徒歩、自転車、またはバスで行くことができます。有料の駐車場がありますが、数に限りがあります。上演作品とツアーのスケジュールについては、コペンハーゲン オペラハウスのホームページでご確認ください。