19 世紀に作られたシンシナティ観測センターは、高倍率望遠鏡をのぞいたり、毎週開かれる天文学者による天体観測会に参加したりすることで、空について学ぶことのできる魅力的な場所です。現在も使用されている中では米国で最も古い望遠鏡を使って、土星の輪や月のクレーターを観察しましょう。歴史のあるセンターの裏側を垣間見られるツアーも毎日催行されています。
天文愛好家のオームズビー・マックナイト・ミッチェルが資金を集め、シンシナティ観測所を創設したのは 1842 年のことです。観測所は最初、アイダ山 (現アダムズ山) の頂上に築かれましたが、1873 年にルックアウト山頂上の現在の場所に移され、1997 年には国定歴史建造物に認定されました。
毎週開かれるアストロノミー ナイトでは、30 ~ 40 分のプレゼンテーションのあと、年代物の望遠鏡を使った天体観測が行われます。ここで使用されている望遠鏡の中には、1845 年に初めて使用された「メルツ アンド マーラー」(メーカー名) と呼ばれるわずか 28 cm (11 インチ) の大きさのものと、これより新しく、レンズも少し大きい 1904 年製のものがあります。どちらも屈折型望遠鏡で、中空管を使って光を集めるレンズを使用しています。望遠鏡を使って、月、惑星、星雲、二重星を観察しましょう。彗星が見られることもあります。
ルックアウト山から東に 37 km (23 マイル) 離れたストーンリック湖からの天体観測もおススメです。新月付近のよく晴れた土曜日には、フレンズ オブ オブザベートリー (観測所友の会) 主催の無料イベントが開催され、さまざまな種類の望遠鏡を利用することができるので、ぜひタイミングを合わせてご参加ください。
シンシナティ観測センターはシンシナティの市街地から車で東にすぐの場所にあり、敷地内には無料の駐車場が備わっています。最寄りのバス停からは上り坂を歩きます。センターは 1 年を通してほとんどの木曜日と金曜日の夜に開いています。
曇りの日には天体観測の代わりに観測所の歴史を学ぶツアーが開催されます。望遠鏡の仕組みを説明してくれるなど、観測所について知識を深めることのできる興味深いツアーです。毎月第 2、第 4 日曜日の夜には、たとえ晴れていてもツアーは催行されるのでぜひご参加ください。
アストロノミー ナイトは予約制です。木曜日は寄付制ですが、金曜日には少額の入館料がかかります。