バレンシアのセントラル マーケット (Mercat Central、メルカート セントラル) を訪れると、食品市場の光景、音、匂いを肌で体験することができます。新鮮な果物や野菜、チーズ、加工肉製品など、あらゆるものを試食してみましょう。アルフォンソ 8 世によって 1928 年に開設されたこのマーケットは、ヨーロッパでも最も古い食品市場のひとつで、およそ 1,000 店が集まっています。
マーケットを訪れるのは午前中がいいでしょう。細部まで綿密に売り場を整える業者の様子が見られます。ベーカリーで買った菓子パンを食べながら、地元の人や観光客でマーケットが活気づいてくるのを眺めてはいかがですか。
マーケットの中は、食品の種類別に売り場が分かれています。果物売り場で盛り合わせのトレーや絞りたてのジュースを買い、マーケットを歩き回りながら味わいましょう。鮮魚売り場には、サーモン、ロブスター、カニなどが売られています。肉が好きな人には、塩漬けハムやサラミなどを売る店がおすすめです。買う前に試食させてもらいましょう。内臓を扱う店先を通ると、想像できる限りのあらゆる豚の部位が並んでいます。
マーケットの外にある露天の席では、タパスやパエリアなど伝統的なスペイン料理を試すこともできます。このほか、砂糖菓子や、職人がこだわって作るアイスクリームを販売する店、調理器具や土産品を扱う店もあります。
建築に興味があれば、マーケットの建物を写真に収めるのも楽しいでしょう。ステンドグラスの窓や、鉄とガラスでできたドーム型天井が特徴的です。バルセロナで修行した 2 人の建築家、アレハンドロ・ソレル・マルチとフランシスコ・グアルディア・ヴィアルにより、1914 年から 1928 年にかけて建設されました。ドーム型天井のてっぺんにとまっている緑のオウムを探してみてください。これはマーケットに響く会話と喧騒を象徴しています。
バレンシアの旧市街にあるセントラル マーケットは、市内の主要なアトラクションから徒歩圏内です。車で訪れる場合は、マーケットの屋内駐車場をご利用ください。買い物をする際にポイントをもらって集めると、帰る前に駐車場のチケットと交換できます。詳細はマーケットの公式ウェブサイトをご覧ください。
月曜日から土曜日まで、早朝から昼下がりまでオープンしています。入場は無料です。