キャッスル オブ グッド ホープの歴史は 1660 ~ 1670 年代にまで遡ります。オランダ東インド会社によって築かれた、南アフリカで現存する最古の建築物です。当初、この要塞は街の沿岸部に建設されました。
五角形が目印のキャッスル オブ グッド ホープは、それぞれの隅にやぐらを構え、堅固な石壁が張り巡らされています。入り口に足を踏み入れたら、中庭を目指しながらあちこち見て回ってみましょう。この建物にはかつて、礼拝堂、地下牢、総督の住居のほか、ワイン セラーまで併設されていました。オランダ人の総督が市民や奴隷に向けて演説を行ったポーチも必見です。
ひと続きになった城の内部には、キャッスル ミリタリー ミュージアムとウィリアム フェール コレクションがあります。キャッスル ミリタリー ミュージアムでは、制服や兵器、軍隊特有の品々などを目にすることができる一方、ウィリアム フェール コレクションでは、17 世紀から 19 世紀末の芸術作品や家具、ケープタウンの風景を描いた絵画を展示しています。これらのコレクションは南アフリカの実業家、ウィリアム フェールが収集したもので、キャッスル オブ グッド ホープと、少し離れた歴史的建造物 Rust en Vreugd の 2 か所に分かれて展示されています。
緑豊かな城壁の上に立つと、目の前に広がるのは見渡す限り壮大な景色。市内の名所も確認できるほどです。西には 669 m の高さを誇るライオンズ ヘッドの頂上が見え、南西には 1,085 m のテーブル マウンテンが高くそびえます。20 世紀初頭に建てられたケープ タウン シティ ホールの時計塔も探してみましょう。
フォアショア地区に位置するこの城は、ケープタウンの駅から歩いて 10 分もかかりません。近くの通りには有料のパーキングがあり、乗り降り自由の観光バスでアクセスすることもできます。
キャッスル オブ グッド ホープは、クリスマスと元日を除き毎日営業しています。入場は有料です。ガイド付きツアーは、月曜日 ~ 土曜日に 1 日 3 回開催されています。平日の朝には、鍵を受け取って城の門の開けるキー セレモニーや、大砲の点火の実演を行っています。