ボゴタのモンセラーテの丘のふもとに隠れるように立つ、美しく歴史のあるボリバル邸博物館。この博物館と邸宅は、中南米の独立運動期において最も影響力のあった軍事指導者のひとり、シモン・ボリバルのものでした。邸宅に展示されたボリバルに関連する品々を見学し、美しい庭園を眺めてはいかがですか。
この邸宅は、17 世紀後半に、独立戦争での功績を賞して独立後の新政府からシモン・ボリバルに贈られました。ボリバルは、1820 年から 1830 年の間、この邸宅を夏の別荘として使用していました。博物館となる以前には、醸造所、病院、学校としても使用されました。
内部に足を踏み入れると、建築当時の装飾が残された部屋を見て回ることができます。ボリバルと、彼の愛人であったマヌエラ・サエンスの肖像画を探してみましょう。主寝室には、ボリバルが使用した机や制服、剣などが展示されています。ボリバルの使用人、ホセ・パラシオスの寝室も見学しましょう。ボリバルが客人をもてなし、勝利を祝ったであろう食堂では、アンティークの家具や食器類を見ることができます。
邸宅を取り囲むひな壇式の庭園を散策し、サクラやクルミの木を眺めてみるのもおすすめです。バンデラス広場と呼ばれる広い中庭には、ボリバルが独立に寄与した 5 か国、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラ、ボリビアの国旗が掲げられています。アルマス広場には、大砲のコレクションがあります。展望デッキでは、モンセラーテの丘を見渡す眺めをお楽しみください。武器、食器、アメリカ大陸の解放者たちに関する展示などの企画展示も見学しましょう。
ボリバル邸博物館は、ボリバル広場から徒歩で 30 分です。公共交通機関でも簡単にアクセスでき、乗り降り自由の観光バスも入口の外に停車します。博物館は月曜日以外は毎日開館しています。水曜日には、英語が話せるガイドが案内するツアーに参加できます。営業時間や入場料については、博物館の公式ウェブサイトでご確認ください。