ボストン市民は美術に関心が高く、この美術館では観光客とともに地元の人々もよく見かけます。ボストン美術館は世界有数の規模を誇る美術館。特に日本美術のコレクションは日本国外では最大規模。また、モネの作品のコレクションもフランスを除けば最大規模です。
美術館の南側入り口に近づくと、馬にまたがり、両手を広げたアメリカ先住民のブロンズ像《アピール トゥ ザ グレート スピリット》(偉大なる精霊への訴え) が出迎えてくれます。このブロンズ像の大きく広げられた両手に、もとよりそのような意図はないのですが、あたかもボストン美術館のコレクションの膨大さを示すかのようです。ボストン美術館はアメリカ最大級の美術館。所蔵点数約 45 万点。巡回展の内容も群を抜いています。展示品数が膨大で、とても 1 日では見切れません。 シャーフ ビジター センターで館内地図をもらい、無料の美術館ツアーについて案内を受けてください。特に興味のある所蔵品があったら、詳しいマルチメディア ガイドを自分のスマートフォンにダウンロードすることができます。
館内展示で特に高名なのが、全世界、あらゆる時代の楽器、宝飾品、織物などの大コレクション。欧米屈指の呼び声が高いアジア美術コレクションをぜひご観覧ください。ブッダ ルームは静謐 (せいひつ) が支配し、涅槃 (ねはん) を疑似体験するかのようです。
美術館に新設されたアート オブ ザ アメリカ ウイング (アメリカ大陸の芸術コーナー) にも足を運びましょう。そこには北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカから 5000 点を超える作品が所蔵されています。このコーナーには 53 の展示室があり、1 階から 4 階にかけて年代順に配置されています。シングルトン コプリーが描いた地元ボストンの英雄、ポール・リビアの肖像画をぜひお見逃しなく。
ボストン美術館は来館者の学習と交流に力を入れています。プロの画家や教育者によって行われる講義、美術教室、セミナーなどもぜひご利用を。館内での食事はご家族向けのカフェテリアやワイン バーも含め、 4 施設から選べます。より高級な選択肢としては、ニュー アメリカン カフェやブラボーというレストランがあります。
もし最初の来館で鑑賞予定が消化できなかったとしても、ご安心を。10 日以内であれば、同じチケットで再入館することができます。
ボストン美術館はボストン ダウンタウンより車で約 10 分、ケンブリッジにあります。ボストン美術館へは地下鉄、バスでどうぞ。現地には有料駐車場もあります。年中無休。