モンタナ州最大の都市、ビリングズには、2,000 年前の岩絵、アメリカ横断で知られる探検家、ウィリアム・クラークが石に彫った署名など、歴史を振り返る遺物が豊富に残されています。
ここに来たら、まずは市街地から北東へ 30 分ほど車で移動し、「ポンペイの柱」(高さが 45 m (150 フィート) もあるサンドストーンの巨礫) を見学しましょう。この柱には、アメリカ先住民族の岩絵が多数残されており、中には 2,000 年以上前の絵もあります。同じ柱に、あのルイスとクラークの探検隊を率いたリーダーの 1 人、ウィリアム・クラークの名前が彫りつけてあります。ルイスとクラークが 1800 年代初頭にこの地域を通過したとき、クラークがこの大岩によじ登り、辺りの地形を確認したと伝えられています。 現在はこのポンペイの柱に階段が設けられ、200 年前にクラークが立ったのと同じ場所に立ってみることができます。
さらに古い遺物を見るには、「ピクトグラフ ケーブ」(象形文字の洞窟) まで市街から車で南東へ進みましょう。この洞窟には古代の絵文字と岩絵が残っています。さまざまな動物、戦士、ライフルなどの赤絵がサンドストーンの壁面に描かれており、一周見て回ると、1 時間は楽しめます。
そのほかの名所には、ビリングズを守る市壁よろしく街の境界に長く延びるサンドストーンの絶壁があります。この岩壁は、ちょうど街の北端を囲うように立っており、「リムロックス」(縁石) の名で親しまれています。巨大な岩塊を登ると、市街全体はもとより、周辺の砂漠まで広く見はるかすことができます。
市街観光に戻り、モス マンションを訪ねましょう。この邸宅はニューヨークのウォルドーフ アストリア ホテルを手がけた建築家が設計し、20 世紀にビリングズに住んだ貴族が使用した館で、ガイド ツアーに参加すると、明るい色の壁紙、意匠が凝らされた家具類、広々とした客間を見学できます。
ビリングズへは、車、バス、鉄道、飛行機のどれでも行けますが、ビリングズ観光の目玉は市街を囲む砂漠にあるため、自家用車がない場合は、レンタカーを利用するのがおすすめです。