バンコク国立博物館はタイの貴重な遺産や芸術品を間近に見学できるスポットです。古代の彫刻、王家ゆかりの品々、年代ごとに特徴のある仏像などが、伝統的なタイの建築物に展示されています。
バンコク国立博物館の歴史は 19 世紀にまでさかのぼります。1874 年、国王ラーマ 5 世により王宮内に国立博物館が建設され、父親より受け継いだ多くの貴重な品々が展示されました。その後、元々副王の住居であった現在の場所に移転。それ以来、多くのコレクションが追加されてきました。
博物館には、タイで最初の首都が建設された時代から、スコータイ、アユタヤ、ラタナコーシン、そして現在に至るまで、タイ王国の歴史を物語る貴重な品々が展示されています。美術品、楽器、当時の衣装、アンティークなどを見るだけでも 1 日過ごすことができます。時間に限りがあるなら、入口にある案内図を見て、見たい時代や地域を中心に見学しましょう。
チーク材でできた赤い館は、ラーマ 1 世が妹のために建設したもの。美しい彫刻が施された中国製のベッドは必見です。バンコク最古の壁画やプラ プッタシヒン像が安置されている礼拝堂も見逃せません。バンコクは、人々にあがめられている本物の仏像を持つ 3 つの都市のひとつと言われています。真偽のほどはさておき、毎年タイの正月になるとこの仏像が街中を練り歩き、人々は像に水をかけて幸せを願います。
装飾がほどこされたホールには、現在でも使用される葬儀用の馬車などの遺物を見ることができます。美しく装飾された馬車は、王族の遺体を埋葬場所まで運ぶのに使用されます。
博物館は旧市街にあります。王宮またはカオサン通りからは徒歩圏内。プラチャン ヌアまではタクシーまたはフェリーでのアクセスも可能。月曜日、火曜日、祝日は休館です。入場は有料。水曜日および木曜日の朝には、ガイドによるツアーもあります。
