ベイリー ハウス ミュージアムはハワイの芸術や文化に触れることのできる博物館。建物自体が歴史的建造物でもあります。宣教師の残した油絵やカタツムリのコレクション、当時の家具や生活用具などの展示のほか、ハワイ原産の植物が茂る庭園も見どころです。布教活動の場として 1830 年代に建てられた家屋は、神学校の寄宿舎、個人の邸宅として使われていました。
室内には宣教師エドワード ベイリーの描いた油彩画が展示されています。独学で絵画を学んだベイリーとその妻が布教活動のためにマウイを訪れたのは 1847 年のこと。19 世紀のマウイの風景、谷や港、家屋を描いた 100 点以上の絵画作品が残されています。
展示品のなかには、宣教師家庭に生まれたデビッド ドワイト ボールドウィンが集めたハワイのカタツムリのコレクションも。陸生、海生、淡水生のカタツムリのコレクションは 1,000 匹以上。その一部が博物館に展示されています。上階は 19 世紀のハワイの家具、装飾品、調理器具などの展示室。骨や羽根を用いた装飾品、叩いて引き伸ばした樹皮から作られた寝具や石器を見ることができます。
原産種や絶滅危惧種が茂る庭園もお見逃しなく。パンダナスの木の樹皮はかつて織敷物に使われていました。ほかにも、古代の砥石、コアの木の幹から彫り出した長さ 10 m もあるカヌーなど、歴史的な展示品が並んでいます。
ミュージアムでは、年間を通して織物やウクレレのレッスンクラス、イブニング コンサートなど様々なイベントが開かれています。スケジュールや参加費、チケット料金など詳細を公式ウェブサイトでチェックしてから出かけましょう。
ベイリー ハウス ミュージアムはワイルクの中心部にあり、施設内には無料駐車場が用意されています。ミュージアムは一部の祝日を除き火曜から日曜まで開館。開館時間の詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。