B&O (ボルチモア アンド オハイオ) 鉄道博物館は、アメリカ初の旅客鉄道路線発祥の地に建つ、世界で最も古い鉄道関連資料を有する博物館です。16 ヘクタール (40 エーカー) の敷地に約 150 台の蒸気機関車、ディーゼル機関車、電気機関車をはじめ、鉄道事業初期からの鉄道車両や遺物が展示されており、家族そろって楽しめるアクティビティも多数用意されています。
この博物館では、アメリカ初の公共旅客鉄道の路線が開通した 1828 年を振り返ることができます。ボルチモアからオハイオ川までを結ぶ鉄道だったことから、B&O (ボルチモア アンド オハイオ) 鉄道と名付けられました。この線は今も残されています。B&O 鉄道駅は、1844 年に初めて電信メッセージを受け取った場所でもあります。サミュエル・モールスは、ワシントン D.C. から実験的電信線を使って、「What hath God wrought」(神のなせし業) というメッセージを送ることに成功しました。
ここに来たら、アメリカ第一号の旅客鉄道に実際に乗ることができる 20 分間の乗車体験に必ずご参加ください。その他にも、ずらりと並ぶ機関車を見学したり、昔使われていた標識や食堂車で使われていた食器類などの展示品をじっくり見たり、歴史の深いマウント クレア工場を見学したりすることができます。この工場は、現在は国定歴史建造物に指定されている鉄道製造工場です。アメリカ初の蒸気機関「トム サム」が製造された「ラウンドハウス」(機関車庫) も必見です。
子どもも一緒に楽しめるようにと、メリーゴーランドや遊園地の乗り物、ミニチュアの世界が広がる「チュー チュー ブルービル」を走るミニ鉄道など、さまざまな子ども向けアクティビティ (有料) も用意されていますし、「キッズ ゾーン」では遊びながら学べるワークショップに参加することもできます。週末には鉄道にまつわる物語が聞けるおはなし会や、物語に基づいたゲーム大会が開かれるので、ぜひお子さまを連れて行ってあげてください。
B&O 鉄道博物館はボルチモアのインナー ハーバーから車で西へ 10 分の場所にあります。年中無休で、12 歳以下のお子さまは割引料金が適用されます。無料シャトルバスのチャーム シティ サーキュレーターが止まり、敷地内には無料の駐車場も完備されています。食べ物の持ち込みはできませんが、博物館内では飲み物や軽食を買うことができます。乗車体験は毎週月曜日と火曜日はお休みです。また、気温の低い時期も運行していませんのでご注意ください。通常の入館料に 2 ~ 4 ドルの追加料金を払うと、マウント クレア博物館や現存するアメリカ最古の旅客鉄道駅であるエリコット シティ駅も見学することができます。