アルバート記念時計台は、市内を代表する名高い建造物のひとつです。高さ 34 m にもおよび、19 世紀の円柱にはフランスとイタリアのゴシック様式の要素が融合されています。真っ赤な夕焼け空に映える時計台のシルエットを見上げてみてください。文字盤が薄い黄色に輝き、大変印象的です。
時計台の基部には、控え壁やライオンの彫刻などゴシック建築の特徴が残っています。ピサの斜塔と並んでベルファストの斜塔と言われていた時計台。近年の修復により、その緩やかな傾斜は修復されました。1992 年の爆弾による破損の跡もそのまま保存されています。
西側には、ビクトリア女王の夫で、利他主義の賢者として知られるアルバート王子の彫像があります。騎士道の中でも誉れ高いガーター勲章のローブをまとっている姿に注目してください。この時計台は没後 4 年目にあたる 1865 年に、王子を記念して建造されたのです。彫像の近くにはカラフルな花々が咲き乱れています。
今も正確に時を刻む背の高い時計台は、市内のあちこちにある高層ビルの上から撮影することもできます。大変目立つので、家族や友だちとの待ち合わせにも便利です。
かつては船乗りと娼婦たちのたまり場だったという時計台。現在では、美しい木々や彫刻、噴水に囲まれた素敵な広場がある瀟洒なエリアの一部となっています。クイーンズ スクエアとカスタム ハウス スクエアの交差するこの一角で読書をしたり、人間観察をしたりして過ごしましょう。
アルバート記念時計台は、ベルファスト中心街を流れるラガン川から西に数ブロックの場所にあります。ラガン堰またはブリッジ エンドで川を渡りましょう。近隣にはモザイク彫刻のビッグ フィッシュやロイヤル ウルスター ライフルズ博物館、北アイルランド紛争記念碑などの見どころがあります。